また読書記録です。だいぶたまってしまっている。
「元 日本一有名なニート」(自称?)のphaさんといえば、かつて「はてなダイアリー」の日記とかはちょくちょく見ていたのですが、そういえば著書は読んだことがなかった。次に読む本を探してamazonをぐるぐる回っている間に目についたのがこれ。
「パーティーが終わって、中年が始まる」
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「ニートでもインターネットがあればなんとかなるよ!」と言ってたphaさんの本にしては何とも寂し気なタイトルです。
内容も、以前はシェアハウス(ギークハウス)に人を集めてわいわいやってたが、今は普通に部屋を借りて一人暮らしをしているし(猫はいる(いた)けど)、「普通の中年」になったんだなあ、感があります。第1章のタイトルは「普通の中年になんかなりたくなかった」なのですけれど。以下、例によって『』内は引用です。
『いつまでこんな感じでやっていけるのだろう、ということは、あまり真剣に考えてはいなかった。わからないけど、まあなんとかなるんじゃないか、と思っていた。
四十代半ばになった今、つかまってしまったな、という感覚がある。』
『自分はあまりにもデフレに適応しすぎてしまったのかもしれない。今まで自分の意見が注目されて本を書いたりしてこられたのは、低成長のデフレ時代にちょうど合っていたからだったのだろう。だけど、そんな考え方はもうインフレ時代には通用しないのだ。』
『なんだか少しずつ、何かが詰んできている気がしなくはない。 この令和の世の中は、もう自分みたいな生き方が通用する時代ではないんじゃないだろうか、ということをときどき思う。』
なんというか、寂しい話です
私自身は大学出てからずっとフルタイムで途切れなく働いていますが、そんな勤勉な方ではないので、いつか仕事なんかやめてしまってニートになりたい、という気持ちはずっと持っています。いやニートの定義は「就学・就労していない、また職業訓練も受けていない若者」なので、私がいまさら仕事を辞めてもニートにはなれないのですけれど。大東京ビンボー生活マニュアル的な生活へのあこがれはずっと持っている。
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※短縮リンクを選んでいるのにやたら長いURLが生成されたのですが、後でやり直したら短いのが出たので修正しました。
大東京ビンボー生活マニュアルのコースケも、若いから成り立っているところは多々あるんでしょうねえ。
で、次に読んだのが、phaさんの初の著書「ニートの歩き方」。
中年になってなんだか寂しいことになっているという本を読んでから、若くてブイブイ言わせてた頃の本を読む、というのは意地の悪い読み方ではあるのですが。
しかし、この本に書いてあるのはつまりシェアハウスで人と住んだりネットでたくさんの人とつながったりしていればあまりお金がなくても楽しく生きていけるよ、ということなのであって、いわばコミュ強向けの本です。会社員にも適合できないような人がそうそうまねできるもんじゃない。
こっちの本にもこんなことが書いてあって、
『「お金がなくても楽しくやれるのは若くて健康なときだけだぞ」ってよく言われる。そうかもしれないと思う。年を取って肉体が衰えて、体のあちこちにガタがくるようになると、お金がないのは致命的かもしれない。僕は今特に体に悪いところがないからふらふらしていられるってのはある。 』
やっぱり寂しい話だよなあ。
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