このところ「現代文明すごい」みたいな結論になる本ばかり読んでいたので、ちょっと趣向を変えて東野圭吾「容疑者Xの献身」。
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東野圭吾さん、もちろん名前は知ってますが、大昔に短編集か何かを1冊読んだくらいで、それも内容は忘却の彼方です。本作は有名なのでいつか読もうと思いつつ、サンプルをKindleに入れたきり何年も放置していました。でも読み始めるとさすがベストセラー作家だけあり読みやすい。
トリックは…… トリック本体さておき、本文が読者を意図的にだますように書かれているので、半分叙述トリック的と言うか、Wikipediaを見ると当時「本作は本格ミステリか?」という議論があったそうで、まあ気持ちはわかります。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%B9%E7%96%91%E8%80%85X%E3%81%AE%E7%8C%AE%E8%BA%AB#%E3%80%8E%E5%AE%B9%E7%96%91%E8%80%85X%E3%81%AE%E7%8C%AE%E8%BA%AB%E3%80%8F%E3%82%92%E3%82%81%E3%81%90%E3%82%8B%E3%80%8C%E6%9C%AC%E6%A0%BC%E3%80%8D%E8%AB%96%E4%BA%89
ところで本作、「ガリレオシリーズの第3弾」なんですね。表紙を見てもそういう情報がないので「シリーズなら順番に読みたい」という読者にしてみれば当たり前のことがやりにくい。小説はたいていそうなんですが、なんとかならんもんか。
さて、以下、ネタバレなので下のほうに書きますが、
いくらなんでも警察は被害者の身元確認をもうちょっとちゃんとやるだろ、とか、靖子さん、自分の代わりに石神が逮捕された時点で自首しろよ、とか、思うところはいろいろありますが、石神の「献身」なんかよりひたすら「技師」がかわいそう。ネットで感想を見ると「献身に感動した」みたいなのが多いようですけれども。
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