読書記録です。斉藤由貴のあれじゃなくてフランソワーズ・サガンの「悲しみよこんにちは」。
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言うまでもないでしょうが、フランソワーズ・サガンの処女作で、有名な小説です。
子どもの頃に文庫本を買って実家の本棚にあるような気がするけれど、読んだ記憶はついぞない。少なくとも内容は全く覚えていなかった。
登場人物は以下の通り。
- セシル 主人公。17歳の少女。
- レイモン セシルの父。40歳。15年前に妻を亡くしていて、以後半年おきぐらいに愛人をとっかえひっかえしてる。
- エルザ レイモンの今の愛人。
- シリル セシルが海辺の別荘地で知り合って恋に落ちた相手。法律を学んでいる学生。
- アンヌ セシルの母の友人。42歳。
セシルとレイモンとエルザがヴァカンスで地中海のほとりの別荘地に行く、そのひと夏の話です。
愛人をとっかえひっかえする父のことをセシルはどう思っていたか。ちょっと長く引用します。
あの夏、わたしは十七歳で、文句なく幸せだった。ほかには父と、その愛人のエルザがいた。この状況は誤解を招くかもしれないから、ここですぐ説明しておきたい。父は四十歳で、母が亡くなってから十五年たっていたのだ。しかも若々しく、活力と能力にあふれていた。おかげでわたしはその二年前、学校の寮を出たときに、父が女の人と暮すのを理解しないわけにいかなかった。六か月ごとに相手を替えることには、慣れるのに少し時間がかかったけれど!
それでもじきに、父の魅力や新しい生活の気楽さや、わたし自身の性質もあって、平気になっていった。父はいわゆる軽い性格で、恋愛に器用、好奇心が強くて飽きっぽく、女性にもてた。わたしにしても、ごく自然に父を愛していた。それも心から。やさしくて包容力があり、陽気で、わたしにあふれるような愛情をそそいでくれる。これ以上の友だち、一緒にいておもしろい友だちは、ほかに考えられなかった。
というわけで3人仲良くやってたところに、レイモンはアンヌを呼ぶと言い出す。それどころか親密になって結婚すると言い出す。当然エルザは怒るし、アンヌは堅物なのでセシルには勉強しろというし(セシルはバカロレアの夏の試験に落ちていた)、シリルと会うのも禁止するし、このまま父と結婚されたらたまらない、ということで結婚の妨害をたくらむ、というお話です。
1954年発表の古い小説ですが、今の訳は2008年の新訳だそうですし、特に読みにくくもなく普通に読めます。
ストーリーは読んでいただくとして、夏休みが長くてうらやましい。夏でも、地中海気候で過ごしやすそうです。おそらくこの別荘にはエアコンもなく、それでも外は暑くても湿度が低いから建物に入れば涼しいんだろうしな。
なんといっても夏だった。
ほんとに。
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