K.Maebashi's blog

ちょっと前の読書「ポーカー・フェース」


また読書記録。「深夜特急」の著者の沢木耕太郎さんによるエッセイ集、「ポーカー・フェース」です。

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エッセイ集なので、通勤時とかに気楽に読むべきものなのだと思います。実際そんな感じでするする読める。

amazonの広告によれば、

『バーボン・ストリート』『チェーン・スモーキング』に連なる必読の傑作エッセイ集! 累計55万部。

なのだそうで。私は何も考えずこれを買って、前作である『バーボン・ストリート』と『チェーン・スモーキング』は読んでません。もちろん読まなくても差し支えはないのだけれど、3冊目だけあって「ポーカー・フェース」はそれなりに最近の本ですね。携帯電話とか出てくる。携帯電話が出てくるだけで最近の本と思えるというのも割と無茶な話ですけど、「深夜特急の人」のイメージがあるからなあ。

そういえば、先日、海外とかあちこち行ってて深夜特急も当然読んでるという近所のバーのマスターに「何でも見てやろう」の話を振ったら、『私はあっちの方が好きなんですよ沢木耕太郎の方はちょっとかっこつけすぎじゃないですか』とのことだった。なるほど「深夜特急」はともかく「ポーカー・フェース」を読むと確かにかっこつけすぎというのはよくわかる。

さておき、エッセイ集だけあって話は多岐にわたっているのですが、印象的なところをいくつか。

私にも、村松さんの言っていることはよく理解できた。私の若い頃も、誰かと話していて、話題に出てきた本を、実際には読んだことがないのに、つい背伸びして読んだふりをしてしまうということが何度かあった。

よくあるでしょう。

とりわけ若いときの「なりすまし」は、その人の成長において重要な意味を持つことがあるような気がする。間違いなく、背伸びをすることでしか伸びない背丈もあるのだ。

若いころの知ったかぶりって大事なんですかねえ。

「あしたのジョー」でジョーが力石と戦った時の話。

たった一発でキャンバスに吹き飛ばされた丈は、力石を睨みつけながらこう言う。
「お、おのれ」
以前、読んでいるときはあまり気にならなかったが、丈の顔はどのようにして少年から青年になっていくのかを確かめるため一巻から最終巻まで一気に読んでいったことがあり、そのとき初めて、丈が「うぬー」とか「おのれ」とかいう台詞をよく吐くということに気がついた。いくら昭和の物語だといっても、丈は現代の少年であり、青年である。さすがに、「うぬー」や「おのれ」はないと思うのだが、原作者である梶原一騎にとっては、ごく自然な台詞だったのだろう。

「おのれ」というセリフはいくらなんでも古臭い、ということのようです。続き。

ところが、この『風の谷のナウシカ』にも、「おっと」と思わず突っ込みを入れたくなるような台詞が出てくるシーンがある。
冒頭に近く、ナウシカの父である王が、城に攻め入った敵兵に銃で撃たれてしまう。その音を聞きつけたナウシカが部屋に駆け込むとすでに父は事切れている。
すると、かわいい顔をした少女のナウシカがこう叫ぶのだ。
「おのれ!」

1998~1999年に発売された「トップをねらえ!」4話でも、宇宙怪獣にリンダを殺されたユングが「おのれ!」と叫んでますよ。

さておき。

「バーボン・ストリート」と「チェーン・スモーキング」も読んでみるかなあ。タイトルからしてかっこつけすぎですが。


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まえばし

いわゆるSEですが、Excelは嫌い。酒は好き。
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