K.Maebashi's blog

ちょっと前の読書「砂糖の世界史」


読書記録もまたたまってしまっていて、これを読んだのいつだったっけな。去年なのは間違いない。ついでに言えば「人間失格」よりもこっちを先に読んだんだった。

岩波ジュニア新書「砂糖の世界史」

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砂糖を軸に世界史を見ていこうという本です。以下、「エピローグ」より。

モノからみた歴史のもうひとつの特徴は、世界的なつながりがひと目でわかるということです。とくに「世界商品」の場合は、まさしく世界に通用した商品ですから、その生産から消費までの過程を追うことで、世界各地の相互のつながりがみえるのです。砂糖は、主としてカリブ海で生産されましたが、そのための労働力となった黒人奴隷はアフリカから導入されましたし、生産された砂糖のほとんどはヨーロッパで消費されました。ですから、砂糖の歴史は、三つの大陸を同時にみなければわからないのです。

実際、高校で世界史を習った時は、世界中のあちこちの出来事がばらばらに出てきて、それぞれ固有名詞とか年号とか覚えたけれどもどこがどうつながっているのかはわかりにくかったように思います。それをこうして「砂糖」を軸に見ていくことで、つながりがわかりやすくなったように思います。まあそこにどれぐらい本当に砂糖が関与してたのかは私には知識不足でわかりませんけれども。

イギリスとフランスの7年戦争について。

ところで、この戦争中にイギリスは、マルチニクとガドループというフランス領のカリブ海の二つの砂糖植民地を一時的に獲得しました。この二つの島は、砂糖をずいぶん安く生産することができましたから、ジャマイカなどイギリス領の島のプランターにとっては大ピンチになってしまったのでした。このときは、けっきょく、イギリス領の砂糖プランターでイギリスの国会議員になっていた人びとが、いろいろ作戦をたてて、この二つの島をフランスに返して、その代わりに、当時は「雪ばかりの荒地」とみられていたカナダをとることにしたのでした。

砂糖のせいで、カナダがイギリス領になったの……?

その他いろいろ。

「砂糖のあるところに、奴隷あり」とは、のちにトリニダード・トバゴのイギリスからの独立運動を指導し、亡くなるまでこの国の首相の地位にあった黒人の偉大な歴史家エリック・ウィリアムズの言葉です。

一六世紀から一九世紀にかけて、ヨーロッパ人が大西洋をこえて、カリブ海やブラジル、アメリカ合衆国の南部などに運んだ黒人奴隷は、最低でも一〇〇〇万人以上と推計されています。なかでも、ポルトガル人とイギリス人、フランス人がこの非人道的な商業を熱心に展開したのです。

歴史の暗部ですね。奴隷船の図なんかも出てきます。

現在のロンドンには、喫茶店というものがありませんから、

えっ? ロンドンに行ったことはないけどさすがにそんなことはないのでは?

同じように、伝統的な職人の世界も、「職人気質」などと称して、個人の行動の自由がかなり認められていました。週末に飲んだくれ、二日酔いの月曜日はほとんど仕事をしないという、「聖月曜日」の慣習もひろく認められていました

人間、こうでないと※1

あー、明日から仕事か―。


  • ※1これが産業革命でみんな工場で働くようになるとそういうわけにもいかなくなる、というのが本書に書いてあることなのですが。

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