「プロジェクト・ヘイル・メアリーが面白かった人に次に勧めるSF」みたいなページ、あるいはそのはてなブックマークで名前が挙がっていたSF(今そのページを探したけれど見当たらず)、ということで読みました。
野尻抱介「太陽の簒奪者」。
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何者かが水星にマスドライバーを建設し、そこから打ち上げられる何かが、『太陽を中心とする半径四千万キロの円軌道』(水星の軌道よりやや内側)に「リング」を形成する。このリングが太陽光を遮るので地球の日照が最終的には10%減り、地球には氷河期が訪れる――と聞けば、誰だって「プロジェクト・ヘイル・メアリーじゃん!」と思うでしょう。
そのリングは異星の文明が作ったもので、その異星人の船団が44光年先の彼方から光速の6%で接近しつつある。リングは船団のブレーキ用のレーザー推進のエネルギーを貯めるためのものだった――となると、「三体じゃん!」と思います。
「太陽の簒奪者」の初出は2002年らしいので(Jコレクション版刊行)、プロジェクト・ヘイル・メアリーはもちろん三体よりも前の本です。世界中で大評判の2大SFのアイディアがそれより前に日本人により書かれていたのに今まで知らなかったというのは不明を恥じるばかりであります。
どうも、全体的に著者の女性観が鼻につくところはありますが、名作だと思います。
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