読書記録がだいぶたまってしまっていて、これは年末年始に読んでいた本。
1926年に100年後の世界として製作された白黒サイレンスのSF映画「メトロポリス」の小説版です。
アフィリエイトリンクです
https://amzn.to/4pNDzwI
1926年に100年後の世界を描いたわけですから劇中はちょうど2026年です。年末年始に読むのにふさわしい。
映画の監督はフリッツ・ラング監督、脚本を奥さんのテア・フォン・ハルボウが書いていて、小説版はこのハルボウによるものです。のちにハルボウはナチスに傾倒して、ユダヤ人である夫とは離婚しているとか。私は映画の方は観ていません※1。
こんな人造人間が有名な映画です。
で、内容ですが、とにかく各登場人物が何を考えて行動しているのかさっぱりで。
舞台は未来都市メトロポリス、この世界は支配階級と労働者が分断されていて、主人公は支配階級のトップであるヨー・フーレデルセンの息子フレーダーです。
フレーダーはある日なぜか労働者階級の子どもたちを引き連れて支配者階級の若者の遊び場にやってきた(何しに? どうやって?)美しい少女マリアに一目ぼれし(まあわかる)、どこの誰かもわからないので悶々とした挙句、
無駄を承知で、メトロポリスの主を訪ねることにした。名前はヨー・フレーデルセン、彼の父だ。
権力者である父親にマリア探しでも頼むのかと思いきや、フレーダーは(工場の中を通って)父の部屋を訪ねた挙句、その場で首にされた秘書に同情したり途中で見かけた労働者に同情したりしている。いったい何しにここに来たんだ。
その後、フレーダーは工場労働者のゲオルギと入れ替わって、ゲオルギには大金を与えたらヨシワラ※2に行っちゃったんだけど(わかる)、フレーダーは地下で労働運動のリーダーみたいなことをやってるマリアと再会する。マリアは
「フレーデルセン社長の息子さん、わたしたちを探りにきたのですね。密告なさったら、罰が当たりますよ」
と言うのだが(これはわかる)、おそらく1分後ぐらいには恋に落ちる(なんだそりゃ)。その後父親のヨー・フーレデルセンはかつての恋敵でマッドサイエンティストロートヴァングに依頼してマリアに似せた人造人間を作り、なぜかそれで労働者を扇動して※3メトロポリスを滅ぼそうとする。もう何が何だか。
100年前のSFなら、これで通ったんですかねえ。
映画の方は、Wikipediaを読む限り、人造人間マリアはフーレデルセン意思で労働者の結束を崩すために送り込まれたようだし、メトロポリスの崩壊を望んだのはロートヴァングのようだし、筋は通っているとは思うのですが。
しかし、どちらにしても、人造人間マリアが人間のマリアのふりをして、労働者がそれに騙されなければ成立しないストーリーですが、上の写真の人造人間ではそれは無理なのでは。これが出るのはちょっとだけで、あとはほとんど人間が演じていたのかなあ。
この記事へのコメント:
コメントを書く
名前: