雑記帳 0009(2000/12/24〜)


プレインテキスト至上主義(2000/12/24)

意見1:

だからさあ、HTMLってのは、文書の論理構造を記述するものなの。 たとえば文字サイズを調整するのに<H1></H1>を使うなんてのは 使い方として間違ってるわけ。

え? 改行位置を揃えるのに<BR>を使うんだって?

論外。改行位置なんてのは、読み手が自分の環境に合わせて設定するものなの。 そんなことを書き手の方で決め打ちにしちゃったら、 相手の環境によってはきちんと見えないかもしれない。 だから、そんなことはしちゃいけないんだってば。

どうしても見栄えを制御したいなら、スタイルシートでやるべきだね。

意見2:

だからさあ、メイルを書くときには、 1行70文字程度で改行しろっていつも言ってるだろ?

こんな、横にだらだら長いメイルを送ってこられても、 俺の環境ではちゃんと読めないの。

HTMLメイル? そんなのは論外だね。読めない環境の人がまだまだたくさんいる。

誰にでも読んでもらえるようにするためには、 全部プレインテキストにして、引用されることも意識して 1行70文字程度で改行を入れるべきだね。

このふたつの意見、 まるで正反対のことを言っているのに、 主張するのはたいてい同じ人だってのは、何なんだろうねいったい。

とか言いつつ、見ての通り私のWeb pageは<BR> なんてほとんど使っていない、「論理構造記述主義派」のページだし (お察しの通り、手でHTMLを書いている)、 私はメイルも60文字程度で改行を入れるようにしている。

でも私は、少なくともメイルについては、 手で改行を入れる時代はとっとと終わりを告げて欲しいと思ってて、 現在手で改行を入れているのは、残念ながら現状の MUAがタコなので次善の策としてやってるつもりなんだけど、 どうも世間のプレインテキスト至上主義な人ってのは、 ここに少しも不満を持ってないように見えるので、なんか不思議だなあ、と。

HTMLが文書の論理構造を定義するものなのだとしたら、 メイルだって文書である以上論理構造があるはずで、 見栄えだけの都合で勝手に改行を入れるのはおかしい。 章立て...が要るほど長いメイルは滅多に書かないが、 箇条書きくらいなら頻繁に使うのに、これの番号を手で入れるのなんてヤダ。 まあ、じゃあHTMLならいいのかというと、 現在のHTMLメイルは論理構造そっちのけで 見栄えに走ってるから困るんだけど。

プレインテキスト至上主義な人達は、 「プレインテキストならgrepが使えるじゃないか」といつも主張するけど、 単語の切れ目にしか改行の入らない(ハイフネーションってのもあるけど...) 英語ならともかくとして、日本語の場合、「70文字程度で改行」 なんてやってたらgrepでは探せない。 じゃあなまずを飼う...ぐらいなら、 別にプレインテキストに執着する必要はなさそう。

また、Webページも、うちは見栄えには全然凝ってないけど、 見栄えが全てのページも多いわけで、そういうページが、 多少妙なHTMLの使い方をしててもしょうがないと思う。 っていうか、HTMLは、意図した用途と現実の使われ方が既に乖離しているわけで、 なのに「論理構造が...」なんて叫んでてもしょうがないのではないかと。

でも、フレームはやだと思うけどね。 これは対応してないブラウザがあるとかないとかいう問題じゃなく、 IE5とかを使っていても、ブックマークやら印刷やらで 私のような初心者にはえらく難解な挙動をしてくれるから。

いや、結局何を言いたいのかというと、 何にせよ、あんまり教条主義的になるのはいかがなものか、と、 それだけのことなんだけど。


トナカイさん(2000/12/25)

今日はクリスマスだった。

世間では、クリスマスイブの方がより重要なイベントらしいけど、 クリスマスといえば、本来は12月25日の筈だよね。

んで、クリスマスが近づくと町中で耳にすることになる 「赤鼻のトナカイ」という歌の歌詞では、 サンタさんが赤鼻のトナカイに「おまえの鼻が役に立つのさ」と言ったのは 「クリスマスの日」なのであって、これはつまり12月25日のことだから、 子どもにプレゼントを配るというトナカイの年に一度の晴れ舞台は 既に終わってしまった後だということになる。

これについて、以下のページ (「はりせんかまし」 の「2000年問題を笑い飛ばす」のコーナーにあります)では、

2000年問題は一週間で対処可能?
http://hp.vector.co.jp/authors/VA015862/laughY2K.html#1week

サンタさんは赤鼻トナカイに自信をつけさせるために、 必要もないのに呼んだ、という解釈がされているんだけど、 でも、トナカイさんは、「今宵こそは」と張り切ってるのに、 そこに「いや、実はもう仕事はないんだけどさ」ってのは、 かえって酷な仕打ちじゃなかろうか。

どっちかというと、イブの晩、いつものトナカイさんが 足をくじくとか転んで骨折するとかジャンボジェットにはねられるとかして、 サンタさんはそれ以上プレゼント配りを続行することが出来ず、 やむなくピンチヒッターとして赤鼻のトナカイさんに目をつけた、 という解釈の方が無理がないような気がする。

で、サンタさんは、いじけたトナカイさんをなんとかおだててこき使おうと、 赤い鼻が夜道で役に立つとか言って、 まんまとトナカイをその気にさせてしまうわけだ。 管理職としては、なかなか人の扱いがうまいということになるんだろう。きっと。

というわけで、25日の晩にクリスマスプレゼントが届いた場合、 それはやむをえない事情によって納期が遅れ、 サンタさんと赤鼻のトナカイさんが一所懸命リカバリしてくれた結果なんだから、 そこのボクはあんまりパパを責めないように...

とまとめてしまっていいのかな。


Windows2000(2000/12/28)

会社で使っているノートPCがあんまり不安定なので、 おねだりしてWindows2000を買ってもらい、インストールした。

まずバックアップをとり、何も考えずにWindows98が動いている状態で CD-ROMを突っ込んだら、オートスタートでインストーラが起動、 今のHDDの内容を残すか全部消して入れ直すかを聞かれたので、 全部消す方を選んで進めたところ...

途中で再起動しようとして、そこでWindows98の方が終了に失敗し、 リセットする羽目になった(;_;) そしたら、今度はテキストベースのインストーラが動いて、 しかも今度は全部消すかどうかを聞いてもらえず、 結局古いディスクの内容が残ることになってしまった。 ま、それはそれで別にいいんだけど。

んで、それをNTFSに変換するかどうか聞いてきたので、変換する方を選んだら、 プログレスバーも出さずに画面が静止したまま十数分、 何度となくリセットしようかと思ったが、じっと耐えたらなんとか終わった。

で、起動画面なんだけど、「built on NT technology」 なんて出てたと思うんだけど、ってことは、「NT」ってのは、 少なくともNew Technologyの略ではなかったわけですな。 やっぱり、VMSを一個ずらしたんでしょうか?

# そういや、最近は「IT技術」なんて言葉もちょくちょく聞くような気が...

というわけで、 ぼうっと出てぼうっと消えるプルダウンメニューと、 影のついたカーソルには未だに慣れません。


本が出ました(2000/12/30)

トップページでも宣伝してますが、今度本を出していただけることになりました。

いやあ、自分の文章が、こんな立派な本にしていただけるというのは やはり嬉しいものですね。

見本誌が届いて以来、にやけっぱなしです。うふふ。

Webページの方で、最近忙しいと言い続けていたのは、実はこれが理由でした。

本を書くというのは初めての経験だったので、 いろいろ新鮮な驚きもありました。 それらは、いずれここのネタにしたいと思います (^^;


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