鬼車のインストール
鬼車は以下のURLからダウンロードできます。
2018/03/13追記:掲示板で指摘いただきましたが、上記のページはなくなっており、
現在はGitHubで公開されているようです。 出版時点での最新バージョンは5.9.1でした。2018/03/13時点での最新バージョンは6.7.1です。 |
なお、拡張子がtar.gzのファイルをIEでダウンロードすると、 gzip圧縮が勝手に展開されて「tar.tar」という拡張子になることがあります。 これはこのまま後述のtarで展開できます。
インストール方法は、配布形式を展開したディレクトリのREADME.jaファイルに記述されていますが、 UNIXに不慣れな人向けに以下に説明します。
鬼車は、GNUのautoconfというツールを使っています。 autoconfとは、環境に合わせたMakefileを自動生成するためのツール(群)ですが、 基本的にUNIX用です。 また、そもそも鬼車の配布形式はtar.gz形式なので、 展開するにもgzipとtarが必要です。 よって、鬼車をインストールするのであれば、 Cygwinを入れてUNIX互換に近い環境を作るのが一番手っ取り早いでしょう。
また、鬼車はインストール時に「make」という名前でmakeを起動するので、 gmake等にリネームしている人はいったんmakeに直すかコピーを作っておいてください。
配布形式を「C:\hoge」に配置したとして、 コマンドプロンプトから以下のようにして展開します。
C:\hoge>gzip -d onig-5.9.1.tar.gz ←gzip圧縮の伸長 C:\hoge>tar xvf onig-5.9.1.tar ←tarの展開
もし、IEでダウンロードして拡張子が「tar.tar」になってしまった方は、 単にtarで展開するだけでOKです。
C:\hoge>tar xvf onig-5.9.1.tar.tar
これにより「onig-5.9.1」というディレクトリが作られますから、 そこにcdしてbashを起動します。
C:\hoge>cd onig-5.9.1 C:\hoge\onig-5.9.1>bash bash-3.2$ ←プロンプトが変わる
ここで、「./configure」、「make」のふたつのコマンドを実行します。
bash-3.2$ ./configure ※たくさんメッセージが出ます bash-3.2$ make ※ここにもたくさんメッセージが出ます
autoconfで作られたパッケージは、通常、この次に「make install」を 実行することでインストールできますが、MinGWはデフォルトでUNIX標準からすれば 特殊なディレクトリ(C:\MinGW)にインストールされるので、 「make install」を実行してもエラーになります。
そこで、make install相当の作業を手作業で行うことにします。 鬼車のスタティックリンク用ライブラリlibonig.aは「.libs」 ディレクトリに生成されているので、まずこれにranlibをかけます。 ranlibとは、ライブラリのリンクを早くするおまじないのようなものです。 ここでは詳述しません。
bash-3.2$ cd .libs/ bash-3.2$ ranlib libonig.a
これを実行した後のlibonig.aを、 (MinGWをデフォルトでインストールしたのであれば)「C:\MinGW\lib」以下にコピーします。
……README.jaファイルにあるとおり、
./configure make make install
です。特に付け加えることはありません。
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