MinGW, bison, flexのインストール(Windows向け)

MinGWのインストール

※以下は、2009/6/16現在の情報です。

MinGWの公式ページはこちらです。
http://www.mingw.org/

本のp.014で紹介しているリンクを クリックすると、以下のページにリダイレクトされます。
http://sourceforge.net/project/showfiles.php?group_id=2435

ここからAutomated MiGW InstallerのMinGW5.1.4をクリックし、

その先のページから「MinGW-5.1.4.exe」をダウンロードしてください。

MinGW-5.1.4.exeにはMinGW本体が含まれるわけではなく、 このプログラムがインターネット経由で本体をダウンロードします。

以後は、以下のように操作してください。

「Next」をクリック

「Download and install」を選択

「I Agree」をクリック

「Current」を選択

デフォルトの「MinGW base tools」に加え、「MinGW Make」を選択

インストールフォルダは必要に応じて変更してください(もちろん変えなくてもかまいません)。

どこにショートカットを作るか聞いてくるので、適当に選んで(もちろん変えなくてもかまいません)「Install」をクリックすると、ネットワーク経由でインストールが始まります。

この操作によりmakeもインストールされますが、「mingw32-make.exe」という名前になって しまうようなので、インストールフォルダ(デフォルトならC:\MinGW\bin)以下にある 「mingw32-make.exe」を「gmake.exe」等の名前でコピーしておくとよいでしょう。

2009/10/18追記:
現状のcrowbar, DiksamのMakefileでは、アクションで 「cd ./memory; $(MAKE);」のようにセミコロンで区切って複数のコマンドを 実行している箇所があります。
このような構文は、後述するCygwinなりMSYSなりを入れていないと動作しません。 後述するようにm4の必要性もあるのですが、この理由からも、 CygwinなりMSYSなりの導入が必要です。

Cygwinのインストール

CygwinはWindows上でUNIXとほぼ同じ環境を実現するためのパッケージです。

Cygwinは、UNIXのシステムコールをWindows上で実現するため、 cygwin.dllというUNIXに似せたDLLを提供しています。 よって、cygwin.dllがあればUNIX用のソースコードを持ってきてコンパイルしても たいてい動くのですが、逆に、Cygwin環境でコンパイルしたEXEファイルは cygwin.dllがある環境でなければ動かなかったりします。

Cygwinにてgccをインストールすることも可能なのですが、 私がMinGWを使っているのはそれが理由です。crowbarやDiksamは、 EXEひとつUSBメモリかなにかに放り込んで、 コピーするだけでどこでも使える言語にしたいと思いましたので。

ここでCygwinをインストールしているのは、bisonが使用するm4のインストールと、 crowbar book_ver.0.4で使用している鬼車のインストールのためです。

CygwinのホームページのURLは以下です。
http://www.cygwin.com/

ここからSetup.exeをダウンロードしてください。

Setup.exeにはCygwin本体が含まれるわけではなく、 このプログラムがインターネット経由で本体をダウンロードします。

以後は、以下のように操作してください。

「Install from Internet」はデフォルトでよいでしょう。

基本的にShift-JIS/CR+LF環境で使うのなら、 ここで「DOS/text」を選択しておいたほうがよいように思います。

直接Internetにつないでいる人はDirect Connectionを、 会社や学校等でプロキシ経由でつないでいる人はUse HTTP/FTP Proxyを設定します。 わからないようなら、IEが使えているならUse IE5 Settingsが無難かと思います。

ダウンロード元のサーバを選びます。結構サーバによって速度が違ったり、 途中で止まってしまったりするので、いろいろ試す必要があるかもしれません。

次の画面の表示までにちょっと待たされます。

パッケージ選択画面です。ここで何をインストールするかを選択するわけですが、 ここで、「Interpreters」の下の「m4」をチェックしてください。

左端の「Skip」となっているところを何回かクリックすると、上記のように表示が変わります。

……なんというか、このインストーラのUIは、ずいぶん前からこうなのですが心底クソだと思う。

あとはインストーラの指示に従えば(結構時間はかかるかもしれませんが)インストールできます。

bisonのインストール

bisonの最新版は以下のページからダウンロードできます http://gnuwin32.sourceforge.net/packages/bison.htm

ただし、私の環境では、m4でエラーが出ました。

Cygwinのものを使おうがMSYSのものを使おうが、 bisonに付属のものを使おうがエラーになっています。

bison2.1は動作したので念のため置いておきます。

bison-2.1.exe

インストール自体は、インストーラに従えば可能です。

flexのインストール

flexの最新版は以下のページからダウンロードできます。

http://gnuwin32.sourceforge.net/packages/flex.htm

こちらもインストーラに従えばインストール可能です。


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