K.Maebashi's BBS

ご自由に書き込んでください。雑談も可。
テスト書き込みの類はテスト用掲示板にどうぞ

[日付順表示] [日付順インデックス] [スレッド順インデックス]

新規投稿 | 開設者ホームページへ戻る | ヘルプ

[1850] crowbar ver2のnative pointerについて
投稿者:hiro
2013/01/10 06:18:57

はじめまして. 「プログラミング言語を作る」を購入し,勉強させていただいております. 著書の4-4-5において,以下のようにネイティブポインタ型の改修を記載されておりますが,ご提供されているソースコードのcrowber_book_0_2では,実際の実装はされていないように思われます. ネイティブポインタ -> CRB_Object->FILE型などの構造体 気になって探してみたところ,ver.4のソースコードに struct CRB_Object_tag { ObjectType type; unsigned int marked:1; union { CRB_Array array; CRB_String string; CRB_Assoc assoc; ScopeChain scope_chain; NativePointer native_pointer; } u; struct CRB_Object_tag *prev; struct CRB_Object_tag *next; }; このような記述を見つけました.こちらが正しい定義でしょうか? お手数おかけしますが,ご確認よろしくお願いいたします.
[この投稿を含むスレッドを表示] [この投稿を削除]
[1851] Re:crowbar ver2のnative pointerについて
投稿者:(ぱ)こと管理人
2013/01/11 04:38:38

>「プログラミング言語を作る」を購入し,勉強させていただいております. ありがとうございます。はじめまして。 >著書の4-4-5において,以下のようにネイティブポインタ型の改修を記載されて >おりますが,ご提供されているソースコードのcrowber_book_0_2では,実際の >実装はされていないように思われます. まさかと思ってcrowbar_book_0_2をダウンロードして確認しましたが、 確かに、このバージョンでは、ネイティブポインタ型が値型になっています。 以下のようになっているのは、おっしゃるとおり、ver.0.4からのようです。 >ネイティブポインタ -> CRB_Object->FILE型などの構造体 「プログラミング言語を作る」は、もともとWeb上の連載で、 いろいろ試行錯誤しながら作っておりました。 書籍化にあたり、後になって失敗したと思い改修した箇所を、 前のバージョンに取り込む作業をしており、この件も、ver.0.4から ver.0.2に移動させたつもりだったのですが…… ちょっとありえないミスです。申しわけございませんでした。 該当の実装は、以下で正しいです。 >気になって探してみたところ,ver.4のソースコードに > >struct CRB_Object_tag { > ObjectType type; > unsigned int marked:1; > union { > CRB_Array array; > CRB_String string; > CRB_Assoc assoc; > ScopeChain scope_chain; > NativePointer native_pointer; > } u; > struct CRB_Object_tag *prev; > struct CRB_Object_tag *next; >}; ご報告いただきありがとうございました。週末あたりに正誤表に入れさせて いただきます。
[この投稿を含むスレッドを表示] [この投稿を削除]
[1853] Re:crowbar ver2のnative pointerについて
投稿者:hiro
2013/01/11 08:12:26

管理人様 ご回答ありがとうございます.下記了解いたしました. >ちょっとありえないミスです。申しわけございませんでした。 >該当の実装は、以下で正しいです。 > >>気になって探してみたところ,ver.4のソースコードに >> >>struct CRB_Object_tag { >> ObjectType type; >> unsigned int marked:1; >> union { >> CRB_Array array; >> CRB_String string; >> CRB_Assoc assoc; >> ScopeChain scope_chain; >> NativePointer native_pointer; >> } u; >> struct CRB_Object_tag *prev; >> struct CRB_Object_tag *next; >>}; > >ご報告いただきありがとうございました。週末あたりに正誤表に入れさせて >いただきます。 ありがとうございます.ミスを全部潰すのは大変ですよね... 私もまだver.2までしか進んでいませんが,大変勉強になっています.ありがとうございます. また,もう一点気がついたことがあるので報告させて頂きます. util.cに,crb_get_operator_string関数があるかと思います. 以下のようなコードになっているのですが, --------------------------------------------- char *str switch(type) { case XXX_EXPRESSION: str = "文字列" } return str; --------------------------------------------- これだと,リターンされる文字列は自動変数なので,関数を抜けたらメモリが開放されるため,バグになる可能性があるのではないでしょうか? char *op_str = crb_get_operator_string(operator); こんな風に使っているので... ちなみに,実際にバグが起こっているわけではありません(エラー処理に使っているので,実際には実行されない).
[この投稿を含むスレッドを表示] [この投稿を削除]
[1854] Re:crowbar ver2のnative pointerについて
投稿者:774RR
2013/01/11 11:58:28

>char *str >switch(type) { > case XXX_EXPRESSION: > str = "文字列" >} > >return str; >これだと,リターンされる文字列は自動変数なので,関数を抜けたらメモリが開放されるため,バグになる可能性があるのではないでしょうか? この例では、実は リターンされる文字列は自動変数 ではないのです。 消滅するのは、自動変数 str というポインタ変数のためのメモリ領域 return の前後で str に入っていた値 が複写される ポインタ変数の値、すなわち str が指す先は "文字列" という [ストリングリテラル] である ストリングリテラルはプログラム終了まで消滅しない ので、この例は100%合法です。 以下の例だと 文字列 str が真に自動変数であるためバグります。 const char* buggy_sample_func() {  char str[100];  strcpy(str, "文字列");  return str; }
[この投稿を含むスレッドを表示] [この投稿を削除]
[1855] Re:crowbar ver2のnative pointerについて
投稿者:hiro
2013/01/11 16:30:22

774RR様 ご回答ありがとうございます. 納得です.そういえば,昔そういう話を授業で聞いたことを思い出しました. ありがとうございました. >>char *str >>switch(type) { >> case XXX_EXPRESSION: >> str = "文字列" >>} >> >>return str; >>これだと,リターンされる文字列は自動変数なので,関数を抜けたらメモリが開放されるため,バグになる可能性があるのではないでしょうか? > >この例では、実は リターンされる文字列は自動変数 ではないのです。 >消滅するのは、自動変数 str というポインタ変数のためのメモリ領域 >return の前後で str に入っていた値 が複写される >ポインタ変数の値、すなわち str が指す先は "文字列" という [ストリングリテラル] である >ストリングリテラルはプログラム終了まで消滅しない >ので、この例は100%合法です。 > >以下の例だと 文字列 str が真に自動変数であるためバグります。 >const char* buggy_sample_func() { > char str[100]; > strcpy(str, "文字列"); > return str; >} >
[この投稿を含むスレッドを表示] [この投稿を削除]