[688] Re:オブジェクト指向「初」入門
投稿者:CES
2007/02/20 02:13:25
>「術語に対して」過剰な期待をしてもしょうがないのでは、ということです。
>この議論の最初のほうで、CESさんは
>
>>例えば、「クラス」という用語の意味は「分類」であって、「原型」ではありませんから、
>
>ということを書いています。
>でも、「クラス」という言葉の辞書的定義が「分類」だったからといって、
>術語として使われるときそのままの意味とは限らないし、「クラス」という
>言葉を選んだ人が間違えたのかもしれない。だから、その言葉の意味に
>過剰な期待をしてもしょうがないのでは、と言っているのです。
># クラスを分類とする考え方を否定しているわけではありません。
では、極論すれば、辞書的な「分類」という意味と、術語としての「クラス」という用語は切り離して考えるべきだ、ということ?
もっと言ってしまえば、「クラス」ではなくて「りんご」でも別に良かった…ということ?
「りんご」の辞書的な意味は明らかに違うけれど、術語なんだから、それで通じれば別にいいじゃん…と。
しかし、如何に述語だとは言っても、何の根拠もなく選ばれた言葉であるはずはなし、そして、「クラス」には「分類」という意味があって、オブジェクト指向のクラスを「分類」として捉えると自然なのは事実なんだから、その言葉はそのような意味を持って選ばれたと考えるのは、過剰ではないと思うのですけれど。
本当に「何の根拠もなく選ばれたはずはない」のかどうか、あるいは根拠があったにしても「『分類』という意味を意図して選んだ」のかどうか、その真相はわからないのですが、別に後付けの意味だとしても、それはそれで構わないと思います。意味がないよりはずっといい。
>「それはそうかもしれませんけど」「それほど無理はない」んならいいじゃん、
>術語に過剰な期待をしてもしょうがない、と私は言っているわけです。
「りんご」だったら「それほど無理は無くない」と思うけれど、まぁ極論だからそこに突っ込むのは無し。
>クラスを分類として考えるのがよいとCESさんがお考えなら、それが具体的に
>有効であるケースを、例示して主張するのがよいのではないでしょうか。
例示が必要でしょうか? 「is-a」「汎化-特化」の考えは、まさに分類だと思うのですが(「汎化」「特化」という用語を誰が考えたかは知りませんが、いくらこれが術語だからと言って「低機能」「高機能」という意味でないのは明らかでしょう)。