[483] Re:「オブジェクト指向再入門」について
投稿者:kei
2007/02/20 02:13:25
横槍、失礼します。
>>>バグを減らすにはどうすればいいかというと、極力コードを書き起こす量、
>>>き換える量を減らすことです。
>>>継承や多態性は抽象化のための手段であり、抽象化は再利用のための手段であり、
>>>利用はコードを書く量を減らすための手段であると思います。
(中略)
>「オブジェクト指向はバグを減らすための技術である」は真であると思いますが、「バグを減らすための技術はオブジェクト指向である」これは偽です。
(中略)
>カプセル化も継承も多態性も「ソースコードを量を減らし、バグを減らすための手段である」と括ってしまうと、「バグを減らすための技術はオブジェクト指向である」が真になってしまうので。
確かに、
1) バグを減らすには、コード量を減らすことである
2) オブジェクト指向による抽象化は、再利用のための手段である
3) 再利用によってコード量が減る
4) コード量が減れば、バグが減る
5) オブジェクト指向は、バグを減らすための技法である
という論理の筋は、理解できます。
でも、オブジェクト指向って、再利用だけが利点でしょうか?
オブジェクト指向に限らず、「抽象化すること」によって得られる利点を、適当につらつらと考えてみましたが、
・ 設計の向上(データ構造、モジュール間の関連等)
・ 可読性の向上
・ 保守性の向上
・ 意思疎通の向上
等々、ちょっと考えただけでも色々出てきそうです。
なので、「オブジェクト指向はバグを減らす技術」っていうのは、確かに真かもしれないのですけど、それはひとつの側面に過ぎないんじゃないかな、と思いました。
以上、横槍というか、茶々でした。