K.Maebashi's BBS 管理者削除

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[596] Re:deleteとdelete[]
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投稿者:774RR
2007/02/20 02:13:25

すでに完璧な答えが出てますが、一応フォローをば。 >>ところで delete と delete[] はどう違うのでしょうか。 >>両者を取り違えると不都合があるのでしょうか。 はい、言語仕様上「未定義」つまり、「誤りであり、何が起きても文句は言えない」状態です。 不都合が生じても一向に構いませんし、プログラマの期待通りに動いても構いません。 >> x=new char[n]; の後の delete[] x; でchar型のn個の領域が開放されますが >>このときのnの値(開放すべきデータのサイズ)は >>メモリのどこに保存されているのでしょうか。 言語仕様は何も定めていません。なのでまさに >「どこかの管理領域」としか言いようがないです が、実装を簡単にするために、こんな手が使われることが多いです。 T* p=new T[n]; は内部で struct anonymous_n_array_of_T { size_t n; // この n の前後に padding が入ることもあります T array[n]; }; anonymous_n_array_of_T* p0=malloc(sizeof(anonymous_n_array_of_T)); p0->n=n; return &p0->array[0]; 同様 delete[] p; の内部処理は anonymous_n_array_of_T* p0=translate_pointer(p); // get p-sizeof(size_t) for (int i=p0->n; i>=0; --i) explicit_destructor_call(&p0->array[i]); free(p0); // 説明のためにいろいろ略:キャストの明示など よって new/delete[] や new[]/delete をしてしまうと、正しく配列要素数が取り出せず 誤動作してしまうのです(デストラクタが呼ばれすぎ・呼ばれないなど)=未定義動作 VC++ など一部のコンパイラでは POD (plain old data) 型 (char/int など) の new[]/delete[] が単純な malloc/free になっているので new[] を delete しても動いてしまい、問題が発覚しにくくなっています。 その昔、開発中の C++ では delete[n]p; と要素数の指定が必要でした。 これはあまりもアレげなので現在の仕様になった、と D&E にあります。

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