幹事郎は、Web上でイベントの日程調整を行うためのツールです。
幹事がイベントを作り、日程候補を決めて、生成された出欠表のページのURLを参加者にメール等で送ります。そして、参加者が○△×で回答して日程調整します。
このようなことを行うツールはすでにいくつかあります(代表的なのは調整さんでしょう)。
そういったツールと幹事郎の違いは以下のような点です。
幹事郎ではユーザの認証が(調整さんと比べれば)いくぶん厳格で、会員登録とかは不要ですが、ブラウザのCookie(クッキー)でユーザを見分けています。
ユーザがイベントを作ったり、イベントの出欠回答をしたりすると、そのPCとかスマホとかのデバイスのブラウザに紐づいたユーザの情報が幹事郎サーバ内部に作られます。下図は、「たろう」さんのユーザ情報が幹事郎サーバ内に作られた状態を示しています。
このように、幹事郎ではユーザのブラウザでユーザを見分けているので、たとえばたろうさんがイベントに出欠回答をして、後日また同じイベントのページを見ると以前の回答が見えますし、変更して再回答すると回答が変更されます。名前をたとえば「じろう」に変えたら、「じろう」の名前で新たに回答されるのではなく、「たろう」さんの名前が「じろう」さんに置き換わります。
ところで、たろうさんは外出中はスマホでイベントのページを見たり、場合によっては回答を変更したいと思うでしょう。幹事郎では、出欠回答については、「他人による変更を禁止する」にチェックを入れると他人からは変更できなくなります。この場合、たろうさんは自分の回答をスマホからは変更できません。また、幹事向けのページは、常に他人による変更を禁止しているので、たろうさんが幹事の場合、スマホからはイベントの内容を変更できません。
それでは困るでしょうから、「デバイスの紐づけ」を行うことで、たろうさんのスマホはPCのたろうさんと同じ人が使っている、ということを登録できます。つまり以下のような状態になるわけです。
これを行うには、まずユーザが登録されている法のデバイス(この例ならPC)でイベントのページ(幹事向けのページ、参加者向けのページのどちらでも構いません)を開いて、右上の「デバイスを紐づける」のリンクをクリックします。
すると、「パスコード」が表示されます。下の例なら、「DQTVIO6H」がパスコードです。
次に、このユーザを紐づけたいデバイス(この例ならスマホ)で同じようにイベントのページを開いて「デバイスを紐づける」をタップすると、このスマホがまだイベント作成や出欠回答を一度もしたことがない場合、以下のような画面が出ます。
PCで表示されたパスコード「DQTVIO6H」をパスコード入力欄に入力して、「このデバイスを紐づける」をタップしてください。これで、たろうさんのPCとスマホが同じユーザであることが幹事郎に登録されます。
※パスコードに有効期限は今のところありません(そのうちつけると思います)。
補足:
上の例だと、「DQTVIO6H」というパスコードにIとOが含まれていて、「これは数字のイチ? それとも英字のアイ?」「これは数字のゼロ? それとも英字のオー?」と疑問に思うかもしれません。これはどちらも英字で、つまりそれぞれ「アイ」と「オー」です。
パスコードはBase32という形式で作られていて、これには英字と紛らわしい数字の1と0は含まれません。
もし、このスマホですでにイベントや出欠回答をしていた場合、PCとスマホの両方でユーザが登録されていることになります。つまり、下図の状態になっています。
この状態で「デバイスの紐づけ」画面を開くと、PCとスマホ両方の画面にパスコードが表示されます(ここでは区別できるようにスマホでは「たろう2」で登録したことになっていますが、どちらも「たろう」でも同じことです)。
ここで、たとえばPCに表示されたパスコードをスマホに入力すると、PC側のユーザにスマホが紐づけられます。もともとスマホに紐づいていたユーザ(たろう2)は使用不可能になります。
たとえば「以前スマホで出欠回答したことがあるが、今度幹事をやることになったので、PCからイベントを作った。今PCとスマホは紐づいていないので、紐づけしたい」という場合、スマホのパスコードをPCに入力すると、幹事のユーザが消えてしまってイベントの変更ができなくなります。注意してください。
なお、デバイスの紐づけはイベントのページから行いますが、一度紐づけてしまえば、別のイベントでもその紐づけは有効です。
幹事郎は個人が趣味で作成したプログラムですので、バグ等で利用者が不利益をこうむってもその責任は負えません。仮に何かあっても、作者は会社員ですので、平日昼間は対応できません。
現状、幹事郎のサーバは1台しかなく、メモリ1GBのプランです。控えめに広告を貼ってサーバ代が稼げるぐらいアクセスがあればAWSあたりでロードバランサを入れて複数台サーバで運用するかもしれませんが、現状は1台なので、プログラムのバージョンアップ等の際はサーバは止まります(通常、バージョンアップ作業は1分ぐらいで終わりますが)。計画的な停止については、「メンテナンス情報」のページに掲載するようにします。
不具合等ありましたら、掲示板にご連絡願います。掲示板も動いていない場合、Twitterの@kmaebashiで連絡が取れるかもしれません。