このページについて:
このページは、かつて http://www.selab.tutkie.tut.ac.jp/~yoshida/hoge.html に存在していたページです。
現在は公開されていません。
しかし、このような歴史的・文化的に極めて大きな価値のあるページが 見られないのは実に惜しいということ、 および、私自身が著書にて上記URLを紹介しまくっていることから、 作者の吉田さんに許可を頂き、ここに転載することにしました。
「C言語ポインタ完全制覇」の第6刷からは、こちらのURLを紹介しています。
転載を快諾してくださった吉田さんに感謝いたします。

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ほげを考えるページ

このページはネットワーク文化人類学の新しい分野である「ほげ学」のページです。暇な人以外は、このページを見ないようにお願い致します。特に、 レポートや論文が完成していない技科大生は御遠慮申し上げます。また、「ほげ学」についての高説や、街で見かけた「ほげ」、「私は『ほげ症候群』を克服した」など「ほげ」についての様々な御意見や情報をお待ちしております。 (e-mail)

なお、著者は暇ではないため、更新には時間が掛かりますが、その点は御容赦下さい。勘違いされている方がいますが、 本当に暇ではないのです。


ほげ学とは

「ほげ学」とは、日本国内において秘かな流行語となりつつある言葉「ほげ」について論じたり、さらには「ほげ」の多用によって発生した病気「ほげ症候群」について研究する学問である。元来、「ほげ」という言葉は少数のハッカーが使うだけの言葉であったが、イソターネットの発達によって一般人にも使われるようになった。特に、「ほげ」の魅力に取り付かれた人々が日常生活においても使うようになり、廃人になったかと思われるほどの精神障害をきたす「ほげ症候群」も発生するようになった。しかし、このような状況であるにも関わらず、「ほげ」の魅力や、その有害性についてまじめに研究や調査が行なわれたことはなく、野放しの状態になっている。そこで、「ほげ」とは何か、「ほげ症候群」とは何かを多くの人に理解してもらい、誤解による差別や偏見をなくし、また安全に「ほげ」が使える未来を迎えるべく、「ほげ学」という新しい学問が創設された。

ほげ発見!

前橋による追記:

「ほげ」について新たな情報を読者の方にいただきました。 そのような追加情報は、ここに載せていきたいと思います。


なぜ「ほげ」は同時多発的に発生したのか

「ほげ」の始まりについては解明されていないが、最も有力な説として 1980年代前半に日本全国で同時多発的に発生したと言われている。それでは、なぜ同時多発的に発生したのであろうか。

有名な現象に「平行的発見現象」がある。この現象は、科学的に重要な発見が二人以上の研究者によって同時期にしかも独立して行なわれるという現象である。例えば、1684年から1686年にかけてニュートンとライプニッツは、それぞれ微分・積分法を発見している。また、チャールズ・ダーウィンは1830年に行なったビークル号による南半球一周の旅の途中で様々な動物を観察し、1859年に有名な「種の起源」を刊行した。ほぼ同時期に英国の博物学者アルフレッド・ウォーレスも、マレー群島を探検し、ダーウィンの自然選択説と同じ考えを持つに至った。最終的に、二人の論文は同時に発表されている。

「ほげ」が同時多発的に発生した現象も、この「平行的発見現象」の一つと考えられる。このような現象が起こる理由は、同時に複数の人が同じような考えを持つと脳の間で共鳴を起こり、相互に影響を与えることにある。この脳が共鳴を起こす現象は、英国の著名な科学者ルパート・シェルドレイクの仮説「形の場」に基づいて説明されている。シェルドレイクの仮説の概略は以下の通りである。

『現在自然に存在する生物の特徴的な形と行動、または物理的、科学的なあらゆるシステムの形態は、過去に存在した同じような形態の存在を受けて過去と同じような形態を継承する。』[参考文献より引用]

すなわち、過去のある時点である人が「ほげ」を使用すると、そこには「ほげ」の場が作られる。そのとき、たまたま「ほげ」に共鳴した人がいれば「ほげ」の場は強められ、他の人にも影響を与える。共鳴が繰り返されるうちにやがて、「ほげ」の場がより強力になり、日本全国で「ほげ」を使う人が増え、「ほげ症候群」と呼ばれるほど共鳴した人々が現われたのである。また、「形の場」は現在だけでなく未来に対しても影響を与える。すなわち、一度「ほげ」の場が構成されてしまうと、それ以後に生まれた人にすらその影響が及ぶのである。特に、ユングの言うところの「集合的無意識」に影響を与え、意識が低下しているときに「ほげ症候群」の症状が現われやすい。例えば、納期に追われながら、朦朧となりつつもプログラムを組む職業プログラマはソースプログラムの中に "hoge" を使用する傾向が高いと言われている。しかし、最も顕著な例は、最近の赤ん坊が「ほげぇ、ほげぇ」と産声をあげつつこの世に生まれてくることであろう。

このように、「ほげ」が同時多発的に発生した理由は偶然に「ほげ」の場が構成あるいは強化されたことにある。しかし、最初に「ほげ」の場が構成されたのが1980年代前半であるのかはわかっていない。それ以前から「ほげ」の場が構成されていた可能性があり、特に 熊本弁の「ほげる」や壱岐の 「はらほげ地蔵」など、「ほげ」の場が昔から構成されていた可能性を示す言葉が現存している。「ほげ」の場の発生時期については今後の研究を待たなければならない。

[参考文献]

喰代栄一,「なぜそれは起こるのか 過去に共鳴する現在 ◎シェルドレイクの仮説をめぐって」, サンマール出版, ISBN4-7631-9149-7

ほげ度(Metrics of Hoge)

個人が「ほげ」を使用している頻度や、「ほげ」が生活に占める割合を「ほげ度(metrics of hoge)」と呼ぶ。「ほげ度」を測定することにより、「ほげ症候群」に掛かっているか否かを判定しようという研究が始まっている。さらに、「ほげ度」を定期的に測定し、その変化によって「ほげ症候群」に掛かる可能性が高い危険日、及び可能性の低い安全日を知る「ほげの式基礎ほげ法」が提案されている。ただし、頻度や割合を正確に測定する方法がなく、また十分な指標を作成できるほどのデータが収集されていないため、現時点では信頼性は低い。したがって、ほげの式によって安全日とわかっても必ずしも安全とは言いきれず、「ほげ」の使用を極力避けることが望ましい。

現在提案されている「ほげ度」の測定法は以下の通りである。なお、これらは UNIX のホームディレクトリの下を対象に測定するため、他の OS の利用者には適用できない。

これらの方法では、本人が使用している hoge と、他の人が使用した hoge の区別がつかないため、「ほげ度」が高くても必ずしも「ほげ症候群」に掛かっているとは言えない。つまり、「ほげ症候群」に掛かっている患者からのメールを多く受け取った場合や、患者が開発したソフトウェアのソースプログラムがあった場合などに、本人とは無関係な hoge が多量に含まれることになる。また、本人が意図して書いた hoge と、無意識に書いた hoge では後者の方が重要であるが、これを区別することも難しい。hoge の出現の度合が同じでも、無意識の hoge が多ければ、それだけ「ほげ症候群」に掛かっている可能性が高く危険な状態にある。

「ほげ度」の測定の精度を上げる方法については研究が続いているが、今のところ決定的な方法は発見されていない。また、「ほげ度」の信頼性を高めるために、多くの測定結果を収集することが望まれている。


FAQ

  1. 「ほげ」って何ですか?

    日本に古来より伝わる言葉で、困ったときや、わからないとき、 面倒なときなどに救ってくれる有難い言葉です。 「ほげ」の出現は 1980 年代前半と言われ、この時期に各地で 独立して発生したと言われています。今や日本のイソターネットを 語る上で欠くことのできない村井純氏も、この頃に、「ほげ」を 口癖としていたという説もあります。 「ほげ」を使用した最古の記録の一つは、1984年頃に 曽田大明神@名古屋大学(現SRA)が使用した "hoge" です。 現在でも曽田大明神に奉納されている 3.5 吋のフロッピィディスク中には 当時のままに残っている可能性があります。

  2. どのようなときに使うのですか?

  3. 欧州の某国の母語に hoge という言葉がありますが、この言葉が起源で しょうか?

    「ほげ」の起源については不明ですが、日本が発祥の地であるという 学説が最も有力です。某国の母語にある hoge とは英国語の high と 同義であり、「ほげ」とは意味が異なります。したがって、「ほげ」とは まったく無関係と考えられています。

  4. 「ほげ」を英国語に訳すときは foo で良いのでしょうか?

    違います。「ほげ」を英国語に訳した場合は hoge です。

  5. 「ほげ」に亜種はあるのでしょうか?

    あります。「ほげほげ(hogehoge)」「ほげら(hogera)」「ぴよ(piyo)」 などです。日本国内には、もっと多くの亜種があると思われますが、 調査されたことがないため、正確なところはわかりません。 なお、hoge に似た hage は「ハゲ」であって、「ほげ」とは関係が ありません。また、hage は下手に使うと恨まれる可能性があります。

  6. 「ほげ」を研究している人または機関はあるのでしょうか?

    恐らく、存在しないと思います。もし、そのような人または機関を 御存知でしたら、御一報下さい。

  7. 「ほげ」と「ぼけ」はどこが違うのでしょうか?

    濁点の位置が違います。

  8. 「ほげ学」について話し合う Mailing List または news group は あるでしょうか?

    ありません。

  9. 「ほげ」を使用するにあたって、許可または資格が必要でしょうか?

    必要ありません。

  10. 「ほげ」を日本以外で使うことができますか?

    法的な制約はありませんので、自由に使えます。しかし、某国の 母語に hoge があることや、名が hoge という人がいるらしいことから、 使用にあたっては周囲の状況や雰囲気を確認することをお勧めします。

  11. 「ほげ」によって損害や不利益を受けた場合、どのようにすれば 良いでしょうか?

    泣き寝入りして下さい。

  12. 「ほげらばり」という言葉は「ほげ」に関係するのでしょうか?

    「ほげらばり」とは英国語の Forget about it. を短く発音したときの 音を日本語で表現したもので、「ほげ」とはまったく関係がありません。

  13. 「ほげ症候群」とは何でしょうか?

    「ほげ症候群」とは、何かに名前を付けるときに「ほげ」または hoge を 使用したり、無意識のうちにキーボードに hoge と入力してしまう病気の ことです。名前を考えるときに「ほげ」が浮んだら、「ほげ症候群」の 前兆の可能性が大きいです。

  14. 「ほげ症候群」は感染するでしょうか?

    日常生活で感染することはあまりありません。しかし、イソターネットの 発展により、ネットワークに繋がった計算機を通じて感染することが 最近明かになりつつあります。計算機を利用した後は、手を良く洗って下さい。

  15. 「ほげ症候群」悪化するとどうなるのでしょうか?

    日常生活において、無意識のうちに「ほげ」を使用したり、「ほげ」と 口走るようになります。この状態が長期間続くとさらに症状が悪化し 「ぼけ」(ほげ性痴呆症)になり、回復は困難になります。

  16. 「ほげ症候群」に感染した場合はどうすれば良いのでしょうか?

    計算機を一切使用せず一年ほど暮せば、ある程度治る可能性があります。 しかし、一度感染すると、その影響は一生残ります。完治することは まず不可能ですので、あきらめて下さい。

なお、このほげはほげなので、このほげをほげってほげほげになったからとほげっても、ほげとしてはほげをほげることはほげませんので、ほげらないようほげがいほげします。
appon@hoge.org